外国人に対する接客教育をやることがあります。実はコレ、私の得意中の得意の分野。何故得意かと言うと、当該外国人の国籍や宗教を知った上で、それを徹底的にリサーチしてからはじめて教育に挑む、と言う理由があります。

中国人に対する接客教育

中国人に対する接客教育

私は根本的に相手の立場を尊重しなくてはいけない、と言う考え方を取ります。そのため、例えば相手がスリランカ人ならばスリランカの、ナイロビ人ならナイロビの風習などを出来るところまでリサーチし、彼らの風習を教育課程の中で十分に重んじるのです。

今日は、セネガル人が相手でした。オファーを頂いた段階で一人は外国人であると言う情報を頂いていたので、すぐさま国籍と宗教を教えて貰いました。ちなみに宗教はイスラム教。

ここで大変なのは、イスラム教の考え方を教える側がしっかり理解しておかなくては、イスラムの戒律に触れる発言をする恐れがあること。もし間違って戒律に触れてしまえば、相手は聞いている振りをしながら実は聞いていない、と言う現象が起こってしまいます。なぜなら、戒律に触れるような相手の言う事など、耳を傾けないのが当然の一神教ですから。これは敬虔なカトリックなどにも共通して言えます。

私はこういう時のために、イスラムやカトリックの「禁忌」の部分をリサーチしています。そのため、例えば今日の場合でも、日本の文化的成り立ちを説明するときに、「イスラム教に置き換えれば、こういう考え方になる」「イスラム教も日本も同じところを目指している」と言う話が出てきます。実はコレが非常に効き目が強いんですね。

カザフスタン共和国での接客研修

カザフスタン共和国での接客研修

具体的には弊社のコンテンツになるので敢えて触れませんが、今日もそういった方法で、日本文化をイスラムの風習に例えながら説明しました。すると、やはり理解がメチャクチャ早い。わずか4時間の集中講習でしたが、日本のもてなし文化とその歴史的、宗教的背景を、かなりのレベルで理解してもらうことが出来ました。

セネガル出身の彼も、明日から名刺交換の仕方や初対面の人との話し方も、大きく変わる事が期待されます。なぜなら、もてなしの本質をイスラムの風習に置き換えて理解したのですから。

私の接客教育は、改めて「普通」ではありません。

並の接客教育をお求めの場合は、弊社以外にご依頼下さい。並ではない接客教育をお求めの際は、是非弊社にご依頼下さい。